2009年06月10日

うつ病への鍼灸治療の有効性

今週末の全日本鍼灸学会学術大会の抄録を見て思ったことは、癌患者への鍼灸治療の併用という内容が以前の学会報告より多く目につきました。

新潟大学 安保先生の著書「免疫革命」以来、免疫学的立場からみて、鍼灸治療は癌細胞を抑制するという「安保理論」が鍼灸業界に波紋をよび、研究に力を入れているグループが一段と多くなっているようです。
 
 また、近年にない経済不況と社会の急激な変化により、精神的疾患が増加傾向にあり、鍼灸治療でうつ病傾向が改善されたという発表内容も多く見受けられます。

 うつ病の症状は、無気力、不安感、頚肩部、背部、腰部の重圧感、頭重感、動悸、不眠、腹部違和感など、人によってさまざまで、精神症状と身体症状の両方を訴える疾患ですが、薬物療法と鍼灸治療を併用すると症状の改善が認められたという報告も数例ありました。

当院を訪れる患者さんの中にも同じようなケースの方がいらっしゃいますが、うつ症状の治療のアプローチとしては、やはり報告の通り、薬物療法を含め、鍼灸治療で身体症状と精神症状の治療をあわせて施術すると症状が改善された経験が私にも多くあります。

そのなかでも早期の治療が有効であり、また、日頃からストレスをためないような生活習慣や物事の考え方などをアドバイスする事も必要です。

東洋医学は予防医学で、未病(病気になる前)の治療を得意としています。早い段階で鍼灸治療を施して、苦しい症状や職場での人間関係、休職などで悩んで、精神疾患や体調不良には、ならないようにしたいものです。

posted by のりじ at 11:47| Comment(2) | 健康について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
鍼灸治療は、うつ病にも効果があるのですね!最近、仕事場での人間関係がうまくいかなくて悩んでいたら、身体の調子がとても悪くなり、病院で、うつ病と診断されました。今度、先生のところに治療に行ったときに、その治療もお願いしたいのですがよろしいでしょうか?
Posted by 患者 at 2009年06月10日 16:36
次回、精神的にリラックスする治療もやりましょう。もう一つ大切なことは、ご自分のストレスを少なくなる環境づくりと物事に対する考え方を変えていかないといけないということです。また、うつ症状は波があるので誰かに話を聞いてもらったりして、気持ちを楽にして、その波が通り過ぎるのを待つことも大切だと思います。
Posted by noriji at 2009年06月10日 19:29
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