2011年06月08日

うつ病(うつ症状症候群)に対する鍼灸治療

 先日、明治国際医療大学の同窓会、“たには会関東支部”で「うつに対する鍼灸治療」の講演ならび実技の研修が行われました。

 早速、当院に来院されているうつ傾向の患者さんの何人かに、今までの治療と今回の研修で習得した治療を併用したところ、患者さんから調子がいいという言葉を聞きました。

 このうつ病またはうつ症状症候群は基礎研究に基づいた治療で、脳にある脳報酬系とは快情動に関与する部分で、鍼灸刺激により伝達系と、内分泌系のホルモンであるセロトニン、ノルアドレナリンの分泌が増加して、うつ症状の改善が認められるという裏付けがほぼ確定しています。

 これらの基礎研究をもとに我々は、臨床で実際に患者さんを治療していくわけですが、この裏付けがあってこその治療の自信に繋がります。そしてそれなりの効果が上げることのよって、臨床への自信に繋がっていきます。

 重症の鬱病患者への鍼灸治療単独の治療は危険なので、あくまでも精神科医、心療内科の医師と連携をとり、治療を行うことであれば前向きな治療が可能です。

 
 私も10年ぐらい前に、鬱病の患者さんで苦い思い出があります。
 その患者さんは、鬱病で病院等を転医しながら入院をしていましたが、症状が思わしくなく、ある方の紹介で鍼灸治療を勧められ当院に来院しました。

 家族の方と来院され、私はお昼休みの誰もいない時間にゆっくりと患者さんの話を聞いていました。そして鍼灸治療を施しました。その後、家族の方が「先生がきっと治してくれるから頑張ろうexclamation治療に通院するときは付き添って私も頑張るからexclamation×2」と家族の方はよくしたいがためにその患者さんを元気づけていたので、私は「頑張ろうとか、できるなどの励ましの言葉は言わないようにお願いします。ただ本人の訴えを聞くだけにして下さい。」という話をして帰られました。
 それから数日後、その患者さんは亡くなってしまいましたたらーっ(汗)
 そんな苦く辛い経験をしました。

 患者さんへの生活指導、話を中心にストレス、心の悩みを傾聴するなどの接し方の必要性を再認識しました。

 そのような経験から、うつ症状症候群への治療の思いが膨らみ、今後も少しでも多くの方にその経験を生かし、治療に役立てていきたいと思っています。

中野区新中野の國安鍼灸整骨院のホームページへ
posted by のりじ at 10:14| Comment(0) | 鍼灸治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]